ギターショップ池内銘木商店の商品紹介

エピフォンレスポール100

レスポール入門機

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これは、こちらで音質補正の加工を施したエピフォン・レスポール100です。
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必ずしも必要とはいえませんが、このギターのペグは壊れていたので、グローバーのロトマチックに交換しました。
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ナットはデルリン製のものに交換しています。

元のナットの形状に問題がある為、この作業は必須です。
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元のピックアップがハイパワーに過ぎたので、交換しています。

音質補正で、音の輪郭を整えながら、クリーントーンでも歪みが感じられる音になっているので、そのままの音をアウトプット出来るピックアップ、セイモアダンカンのセス・ラバーモデル、アンティークイティーへの交換をお勧めします(P90モデルのギターの場合、ピックアップ交換は必要ない場合が多いです)。
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ブリッジ下の木材の入れ替えで、ネックの限界に見合った強度のボディーにしています。

ブリッジはギブソン製に交換です(これも必須です)。

ブリッジの高さ、テールピースとの落差はネック下にアクリル板を入れる事で調整しています。
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そして、このギターでは、独自規格のテールピースのスタッドアンカーが使用されています。

普通ここは、ミリ規格だと11mmのアンカーが使われるのですが、これは12でした。
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写真にあるように、ボディートップにアンカーが出ている仕様ですので、その分、テールピースが下げられません。

交換パーツも無いので、加工しました。
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この作業も必須ですが、ひょっとしたら、いろんな規格が入り混じり、元々ボディートップに出ていないものもあるのかもしれません。

その場合は必要ない作業です。
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これで、42をボトムに張っても、弦のガタつきが音に出なくなりました。

ヴィンテージレスポール入門用ギターとして、このギターをお勧めします。

何故、ヴィンテージレスポール入門機としたかというと、「ギブソンとフェンダーの音が別のものになったのは、ギブソンの現行品のギターが出て来てからの事」だからです。

現行品とは64年製以降のギブソンのエレキギターの事ですが、それより前の所謂ヴィンテージギブソンの音は、ボルトオンのギターと同じです。

64年以降のギブソンは、木材の質で音を作るのをやめ、セットネック技術で音を作るようになりました。

セットネックジョイントには、ボルトオンとはちがって、ネックジョイント側面のみの接着で、ボディーとネックを接合する事が出来るという特徴があります。

ボルトオンジョイントのように、ネックジョイント底面の圧迫による摩擦力に頼らずとも、ボディーとネックのセンターズレを、接着により防ぐ事が出来るのです。

なので現行ギブソンは、このセットネックの特性をつかって、ネックジョイント底面に封入する力を調整し、音を作っています。

3Kgのボディーでも4Kgのボディーでも、ネックとの圧着強度をどちらも2.5kgにしておけば、ネックの方がボディーより確実に軽いので、ネックが弦に振られるのをボディーが止める力は、どちらも2.5Kgになりますよね。

この作り方で音に問題が出るのは、ボディー重量が2.5Kgを下回った時だけです。

現行品のギブソンギターは、こんな感じで音を作っているのです。

これで木材の質に関係無く、一定のクオリティーのギターを作れるようになりました。

エピフォンのレスポール100は、ボルトオン仕様です。

ヴィンテージギブソンは、セットネック低面がボルトオンと同じく、完全に接する形で圧着されています。

なので元々、ヴィンテージギブソンの仕様に近いのです。

音質補正の作業により、技術的、材料的不備を補う事で、ヴィンテージレスポールの音ってこうだったんだ・・・というのが最も手っ取り早く解るギターになっています。

ボディーがオリジナルに比べ薄いので、所謂、音の「箱感」に乏しいのは確かなのですが、皆、最も解りにくそうにしているジミー・ペイジの音の正体は、細い弦しか張れない事もあり、一番解り易くなっています。

工賃内訳
    音質補正の費用     64,000円
    ブリッジ代金       7,480円
      ネック高調整    10,000円
ナットの交換費用        9,700円
テールピースアンカー加工    7,000円

合計(ギター代、弦代別)  98,180円(ボディー側だけの加工も参照の事)

ペグ、ピックアップ、ポット/コンデンサーの交換も合わせてお勧めします。

現行品とヴィンテージの違いとして、コントロールポットの役割があります。

当たりのヴィンテージギターでは、ギターの元々の音(ピックアップの前段)のプレゼンス帯域の音量が豊富です。

なので、その部分もトーンポットで調整できます。

聴覚上の歪み調整、音の輪郭調整が、原初のエレキギターのトーンポットの役割でした。

そしてボリュームポットも、ただの音量調整、ゲイン調整に収まらない働きをします。

歴代の名レスポールプレイヤーの演奏の胆は、ここにあります。

なので、現行品の弾き方ではほとんど使わないから・・・という理由で、「コントロール関係の配列なんてどうでも良い」とは思わずに、レスポールタイプのギターであれば是非、2ボリューム、2トーンのギターを改造のベースにしていただけたら。

今回加工した、エピフォン・レスポール100の後継(継続)機種は、エピフォン・レスポールスタジオLTになります。

こちらでの加工も承ります。

お問い合わせはこちらまで。

LP100まとめ。

音質補正作業
レスポールタイプのギター

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